2026年最新 完全ガイド
アートメイクとタトゥーの違いとは?
10項目で徹底比較
「アートメイクってタトゥーと何が違うの?」という疑問を完全解消。
深さ・持続期間・資格・法律・費用など10項目で比較し、法的な違いは
厚労省通知・最高裁決定の一次資料の原文リンクつきで解説します。
全く別物です
アートメイクとタトゥーは「針で色素を入れる」という点は共通していますが、深さ・持続期間・法的位置づけ・目的が根本的に異なります。 アートメイクは医療行為として安全に管理された美容施術であり、 タトゥーとは全く別のカテゴリのものです。
アートメイクとタトゥーの10項目比較
あらゆる観点から両者の違いを比較します
針を入れる深さ
表皮〜真皮浅層のごく浅い層(クリニックの一般的説明で0.02〜0.03mm程度)
真皮の深い層(同・1〜2mm程度)
アートメイクは皮膚のターンオーバー(新陳代謝)が届く浅い層に色素を入れるため徐々に排出され、タトゥーはターンオーバーの届かない深い層に入れるため色が残り続ける——というのが各クリニックの一般的な説明です。なお、この深さの数値を公的機関が定義した一次資料は確認できず、技法・部位により幅があります。国民生活センターは2011年の報道発表で「皮膚の浅い深いに関係なく皮膚に針で色素を入れるという施術という意味ではアートメイクは入れ墨である」として、深さではなく施術の性質そのもので注意喚起しています(詳細は後述の一次資料セクション)。
持続期間
1〜3年(徐々に薄くなる)
半永久的(一生残る)
アートメイクは数年で薄くなるため、トレンドや加齢に合わせてデザインを変更できます。タトゥーは基本的に一生残るため、入れる際は慎重な判断が必要です。
痛み・麻酔
医療機関のため麻酔(表面麻酔など)を使用できる
医療麻酔は使えない(医療機関ではないため)
アートメイクは医療機関で行うため、多くのクリニックで医療用の麻酔クリーム等を使って痛みを抑えられます。タトゥーは医療機関での施術ではないため医療麻酔が使えず、深い層まで針を入れることもあり痛みを感じやすい傾向があります。「麻酔が使えるかどうか」は、アートメイクが医行為であることの実務的なメリットの一つです。
除去の難易度
比較的容易(1〜3年で自然に薄くなる)
困難(レーザー複数回または外科手術)
アートメイクは時間経過で薄くなるほか、レーザー除去も比較的少ない回数で対応可能です。タトゥーは完全除去に10回以上のレーザー照射が必要な場合もあり、費用も高額になります。
必要な資格
医師、または医師の指示下の看護師(医行為)
医師免許は不要(2020年・令和2年9月16日 最高裁決定)
アートメイクのように針先に色素を付けて皮膚に色素を入れる行為は、厚生労働省の通知(医政医発第105号)で医師でなければ行えない行為と整理されており、医療機関で医師または医師の指示下の看護師が施術します。一方タトゥーの彫師については、2020年(令和2年)9月16日の最高裁決定で「医行為には当たらない」とされ、医師免許は不要と確定しました。原文は後述の一次資料セクションで確認できます。
施術場所
医療機関(クリニック・病院)
タトゥースタジオ・彫り師の店舗
アートメイクは医療機関でのみ施術が認められており、滅菌・衛生管理が医療レベルで徹底されています。タトゥーは専門スタジオで施術されますが、衛生管理の基準は店舗により異なります。
目的
美容・メイクの手間削減・コンプレックス解消
自己表現・ファッション・記念
アートメイクは「すっぴんを美しく」「毎日のメイク時間を短縮」など実用的な目的が中心です。タトゥーはアート・自己表現・思い出の記録など、より個人的・芸術的な目的で入れることが多いです。
MRI検査
熱傷リスクは低いとする研究報告あり。事前申告は必要
同様に発熱・画像の乱れの報告あり。事前申告が必要
色素に含まれる金属成分が原因とされます。科研費研究(東京慈恵会医科大学・2015〜2018年)では刺青・アートメイク検体のMRI実験で「熱傷を来すことはなく、最大0.4度の温度上昇」と報告され、査読誌(2016年)でも「熱傷をきたすリスクは低い」とされています。ただし色素の種類により影響は異なるため、アートメイク・タトゥーいずれも、MRI検査を受ける際は施術歴を医療機関に必ず申告してください。
費用の目安
眉2回でおよそ4〜15万円(クリニック・技法による)
デザイン・サイズ次第で大きく変動
アートメイクは1〜3年で薄くなるため、リタッチ費用も含めた「総額」で考えるのが実務的です。クリニック別の公式料金(確認日つき)は当サイトの料金比較DBで横断確認できます。タトゥーは彫師・デザイン・サイズによって価格帯が大きく異なり、加えて除去したくなった場合の費用(レーザー複数回で高額)も考慮が必要です。
社会生活への影響
メイクの延長として扱われることが多い
温泉・プールの入場制限、就職への影響が残る
アートメイクは眉・リップなど「メイクとして自然に見える」部位が中心のため、温泉・プールや就職で問題になるケースはほとんどありません。タトゥーは現在も多くの温泉・プール施設で入場制限があり、職種によっては就業規則上の制約もあります。「消えない装飾」であるタトゥーは、入れる前に社会生活への長期的な影響を考える必要があります。
なぜ混同されるのか?
アートメイクとタトゥーが混同される4つの理由を解説します
「針で色素を入れる」という共通点
どちらも針を使って皮膚に色素を入れるという施術方法が同じため、同一視されやすいです。しかし、入れる深さが根本的に異なります。
過去の「アートメイク=永久」のイメージ
昔のアートメイクは現在より深く入れていたため持続期間が長く、タトゥーとの違いが曖昧でした。現在の技術は大きく進歩し、明確に異なるものになっています。
海外での呼称の混乱
海外では「permanent makeup」「cosmetic tattoo」「micropigmentation」など様々な呼び方があり、「tattoo」という言葉が含まれることで混同されがちです。
メディアでの不正確な報道
テレビや雑誌で「顔にタトゥーを入れる」と表現されることがあり、正確な情報が伝わりにくい状況があります。
法律上の違い
アートメイクは「医療行為」、タトゥーは「非医療行為」と法的に明確に区別されています
| 項目 | アートメイク | タトゥー |
|---|---|---|
| 法的位置づけ | 医行為(厚生労働省通知 医政医発第105号・2001年) | 医行為ではない(最高裁決定 令和2年〈2020年〉9月16日) |
| 施術者の要件 | 医師または看護師(医師の指示下) | 法的な資格要件なし |
| 施術場所の要件 | 医療機関(開設届が必要) | 特別な許可不要(保健所届出を推奨する自治体あり) |
| 違反した場合 | 無資格施術は医師法違反(3年以下の懲役または100万円以下の罰金) | 医師法違反にはならない(ただし最高裁補足意見は施術の内容・方法によって傷害罪が成立し得ると指摘) |
| 広告規制 | 医療広告ガイドライン適用 | 景品表示法の一般規制のみ |
重要:エステサロンやネイルサロンでアートメイクを提供している場合、それは違法行為です。 国民生活センターの調査では、アートメイクの危害相談の95%が医療機関以外(サロン・エステ等)での施術で起きています(下記一次資料参照)。 アートメイクは必ず医療機関(クリニック・病院)で受けてください。 無資格施術は感染症や施術事故のリスクが非常に高く、万が一のトラブルにも法的保護が受けられません。
一次資料で確認する法的根拠
「アートメイクは医療行為・タトゥーは非医療行為」の根拠を、厚労省・裁判所・国民生活センターの公式資料の原文で確認できます
各リンク先は2026年8月10日に当編集部がアクセスし、掲載を確認しています。
厚生労働省 医政医発第105号(2001年〈平成13年〉11月8日)
「医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについて」(医政局医事課長通知)
針先に色素を付けながら、皮膚の表面に墨等の色素を入れる行為(は)医師が行うのでなければ保健衛生上危害の生ずるおそれのある行為であり、医師免許を有しない者が業として行えば医師法第17条に違反すること。
通知の文中に「アートメイク」という言葉自体はありません。「針先に色素を付けて皮膚に色素を入れる行為」が医師でなければ行えない行為と整理されており、アートメイクの施術がこれに当てはまる——という当てはめは、国民生活センター等の公的資料で示されています。この通知は現在も厚生労働省の法令等データベースに掲載されている現行の通知です。
厚生労働省 法令等データベース(原文)最高裁判所 令和2年(2020年)9月16日 第二小法廷決定
タトゥー彫師の医師法違反事件(平成30年(あ)第1790号)・無罪確定
タトゥー施術行為は、装飾的ないし象徴的な要素や美術的な意義がある社会的な風俗として受け止められてきたものであって、医療及び保健指導に属する行為とは考えられてこなかった(中略)社会通念に照らして、医療及び保健指導に属する行為であるとは認め難く、医行為には当たらないというべきである。
この決定により、タトゥーの彫師に医師免許は不要と確定しました(一部で「2023年判決」と紹介されることがありますが、正しくは2020年です)。なお補足意見では「施術の内容や方法等によっては傷害罪が成立し得る」とも指摘されています。この決定はタトゥーについてのものであり、アートメイクを医行為とする上記の厚労省通知は現在も維持されています。
裁判所公式サイト(決定全文PDF)国民生活センター「アートメイクの危害」(2011年〈平成23年〉10月27日 報道発表)
エステサロン等での違法施術による危害の注意喚起
危害相談は2006年からの5年間で121件、その95%はアートメイクの施術を提供しているサロンやエステサロン等で行われており(中略)現状では、アートメイクを医師でない者が業として行うことは違法である。どうしてもアートメイクを希望する場合は、医療機関で行うべきである。
危害の95%が医療機関以外(サロン・エステ等)での施術で起きているという公的データです。自治体(例: 堺市・2026年3月更新の注意喚起)も現在まで「医師免許を有しない者がアートメイクを行うと医師法違反となります」と案内を続けています。
堺市「アートメイクによる危害に注意」(発表全文PDFへのリンクあり)※引用は読みやすさのため一部中略・句読点を調整しています。正確な全文は各リンク先の原文をご確認ください。なお、タトゥーを医行為でないとした2020年最高裁決定の後も、アートメイクを医行為とする厚労省通知の撤回・改正は確認されていません(2026年8月10日時点)。
それぞれのメリット・デメリット
アートメイク
メリット
- ✓1〜3年で薄くなるため、やり直しが可能
- ✓医療機関で施術されるため安全性が高い
- ✓麻酔使用で痛みが少ない
- ✓すっぴんでも自然な美しさを維持できる
- ✓MRI検査での熱傷リスクは低いとする研究報告あり(要事前申告)
- ✓トレンドに合わせてデザイン変更可能
デメリット
- ✕定期的なリタッチが必要(1〜3年ごと)
- ✕永久ではないため長期的にはコストがかかる
- ✕施術直後は色が濃く見える期間がある
- ✕即日の修正は難しい(薄くなるのを待つ必要)
タトゥー
メリット
- ✓半永久的に持続するため、リタッチ不要
- ✓一度の費用で永続的に楽しめる
- ✓自由度の高いデザイン・カラーが可能
- ✓自己表現やアートとしての価値がある
デメリット
- ✕除去が非常に困難で高額(数十万〜100万円以上)
- ✕就職や温泉など社会的制約がある
- ✕加齢による体型変化でデザインが崩れる可能性
- ✕MRI検査でリスクがある場合がある
- ✕施術中の痛みが強い(麻酔なしが一般的)
- ✕感染症リスクが施術環境による
よくある質問(FAQ)
アートメイクとタトゥーの違いに関する疑問にお答えします
Q1. アートメイクはタトゥーと同じように社会的に問題になりますか?
Q2. タトゥーが入っている上からアートメイクはできますか?
Q3. アートメイクが「医療行為」になった経緯は?
Q4. タトゥーの彫師に医師免許が不要と確定したのはいつですか?
Q5. アートメイクとタトゥー、どちらが痛いですか?
Q6. 将来タトゥーを入れたい場所にアートメイクをしても大丈夫?
リスクを避けるなら「医療機関」でのクリニック選びが大切
アートメイクは医行為です。必ず医師・看護師のいる医療機関で、料金・技法・症例・追加費用を比較して信頼できる1院を選びましょう。
安全なアートメイクは
医療機関で受けましょう
タトゥーとは違い、アートメイクは医療行為。
信頼できるクリニックで安心の施術を受けましょう。
まずは無料カウンセリングで相談してみましょう
この記事の執筆者
佐藤 美咲(さとう みさき)
美容・医療分野を中心に執筆するライター。当サイトの記事は、掲載する料金・施術内容・症例数などの情報をすべて各クリニックの公式サイトで確認し、確認日を明記して執筆しています。口コミ・体験談の創作は行わず、出典を確認できる情報のみを掲載する方針です。